総領事からのご挨拶
令和4年9月1日
曽根健孝(そねけんこう)総領事着任のご挨拶
南カリフォルニアとアリゾナの皆様、
この度在ロサンゼルス日本国総領事として着任しました曽根健孝(そねけんこう)です。
私は、1990年の夏、外務省の研修で米国に赴任した際、最初のサマースクールを過ごしたのがロサンゼルスだったので、この地に特別な縁を感じています。その後、コネティカット州での2年間の研修の後、1992年から約3年間、さらに、2011年から約2年間、ワシントンDCの日本国大使館に勤務しました。2度目の大使館勤務から約10年が経ち、こうして、日本との結びつきが大変深いロサンゼルスに総領事として勤務できますことを、大変名誉に感じております。
南カリフォルニアは、北米最大の日本企業の進出地であるとともに、我が国が最大の投資国となっており、日本との繋がりが非常に強い地域です。「敷居のない総領事」として、日本企業の皆様と緊密に連携し、日本企業が存分に力を発揮できる環境作りに努めていく所存です。特に、近年世界的な問題である環境問題・気候変動対策についてカリフォルニア州は全米の中で先進的な取組をいち早く進めています。日本が優位性を持つ水素技術などを通じて、清浄な大気と水、ゼロ・エミッションを達成するための先進的な製造分野においてカリフォルニア州と協力していくことは、日米間の経済関係を一層強化し、日米が世界をリードする上で不可欠であると考えています。また、当地は日本産農林水産物・食品の輸出先としてとても重要な地域です。本年、在外公館・日本貿易振興機構(JETRO)海外事務所等の機関が一体となって輸出を支援するための輸出支援プラットフォームが、他の国・地域に先駆けて初めて当地に発足したこともあり、日本食の更なる普及・輸出促進も重要な使命であると考えています。
南カリフォルニアは、世界で最も多くの在留邦人を抱え、かつ、北米最大の日系人コミュニティが存在します。この皆様こそが、様々な分野における日米交流の要であり、皆様の活動によって日米の友好関係が支えられています。10年後、20年後、更にその先の日米関係を見据え、日系コミュニティの皆様と一心同体で連携していくこと、特に日系コミュニティの将来を担う若い世代の活躍に向けて皆様と協力していくことが私に課された最重要の役割の一つと考えています。
当地は、ヨーロッパ系、ラテン系、アフリカ系、アジア系、ユダヤ系といった多様な人種、文化に彩られた土地でもあり、様々なコミュニティとの協力も引き続き進めてまいります。また、ハリウッドが所在し、世界のエンターテイメントの一大発信地であるロサンゼルスには、日本の文化やコンテンツを発信していくための魅力的な環境が整っています。最近まで外務省国際文化交流審議官を務めていた私としましては、Japan Houseをはじめとする関係機関・団体とも連携して、伝統に根ざした日本、そして新しい日本の姿をここから世界に向けて発信していくために積極的に取り組んでいきたいと考えています。
アリゾナ州はハイテク、半導体、航空宇宙、環境、バイオ研究、鉱業、観光などを中心とした産業が非常に盛んであり、日本企業からも注目が集まっている州です。既に日本企業約60社が進出し、約1万人の雇用を生み出しています。また、毎年、現地の日系コミュニティを中心にアリゾナ祭が開催されています。こうしたビジネスや文化を通じて日米交流に携わっている皆様とともに、日本とアリゾナとの一層の関係強化に向けて取り組んでいきたいと思います。
南カリフォルニアとアリゾナには、数多くの日本の友人がいます。美しい日本庭園が数多くあり、日本文化への理解を深めるために、または日本企業の活動のために協力を惜しまない数多くの友人がいます。日本語を勉強している人、日本の文化や社会に関心を持っている人、そうした全ての皆様と協力していくこと、日本に関心を持つ新たな友人に出会えることを楽しみにしています。
数十年前は対戦国同士であった日米両国は、過去を乗り越え、今ではかけがえのない無二の友人となりました。2015年の安倍元総理が連邦議会での演説で述べたとおり、「希望の同盟」です。南カリフォルニア及びアリゾナにおいてしっかりと根付いている日本との友好は、日米関係の象徴であり礎です。私は在ロサンゼルス総領事として、南カリフォルニアとアリゾナの皆様が長きにわたり築いてこられた日米親善の絆がさらに強固になるよう、また当地の日系コミュニティを取り巻く環境が米国社会の発展とともにより良いものになるよう、全力を尽くす所存です。
在留邦人の皆様、日系コミュニティの皆様、日系企業の皆様、そして全ての日本の友人の皆様と協力し、日米関係のさらなる強化のために、また、皆様の安全とより良い生活のために、各種サービスの充実にも取り組んで参ります。皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
この度在ロサンゼルス日本国総領事として着任しました曽根健孝(そねけんこう)です。
私は、1990年の夏、外務省の研修で米国に赴任した際、最初のサマースクールを過ごしたのがロサンゼルスだったので、この地に特別な縁を感じています。その後、コネティカット州での2年間の研修の後、1992年から約3年間、さらに、2011年から約2年間、ワシントンDCの日本国大使館に勤務しました。2度目の大使館勤務から約10年が経ち、こうして、日本との結びつきが大変深いロサンゼルスに総領事として勤務できますことを、大変名誉に感じております。
南カリフォルニアは、北米最大の日本企業の進出地であるとともに、我が国が最大の投資国となっており、日本との繋がりが非常に強い地域です。「敷居のない総領事」として、日本企業の皆様と緊密に連携し、日本企業が存分に力を発揮できる環境作りに努めていく所存です。特に、近年世界的な問題である環境問題・気候変動対策についてカリフォルニア州は全米の中で先進的な取組をいち早く進めています。日本が優位性を持つ水素技術などを通じて、清浄な大気と水、ゼロ・エミッションを達成するための先進的な製造分野においてカリフォルニア州と協力していくことは、日米間の経済関係を一層強化し、日米が世界をリードする上で不可欠であると考えています。また、当地は日本産農林水産物・食品の輸出先としてとても重要な地域です。本年、在外公館・日本貿易振興機構(JETRO)海外事務所等の機関が一体となって輸出を支援するための輸出支援プラットフォームが、他の国・地域に先駆けて初めて当地に発足したこともあり、日本食の更なる普及・輸出促進も重要な使命であると考えています。
南カリフォルニアは、世界で最も多くの在留邦人を抱え、かつ、北米最大の日系人コミュニティが存在します。この皆様こそが、様々な分野における日米交流の要であり、皆様の活動によって日米の友好関係が支えられています。10年後、20年後、更にその先の日米関係を見据え、日系コミュニティの皆様と一心同体で連携していくこと、特に日系コミュニティの将来を担う若い世代の活躍に向けて皆様と協力していくことが私に課された最重要の役割の一つと考えています。
当地は、ヨーロッパ系、ラテン系、アフリカ系、アジア系、ユダヤ系といった多様な人種、文化に彩られた土地でもあり、様々なコミュニティとの協力も引き続き進めてまいります。また、ハリウッドが所在し、世界のエンターテイメントの一大発信地であるロサンゼルスには、日本の文化やコンテンツを発信していくための魅力的な環境が整っています。最近まで外務省国際文化交流審議官を務めていた私としましては、Japan Houseをはじめとする関係機関・団体とも連携して、伝統に根ざした日本、そして新しい日本の姿をここから世界に向けて発信していくために積極的に取り組んでいきたいと考えています。
アリゾナ州はハイテク、半導体、航空宇宙、環境、バイオ研究、鉱業、観光などを中心とした産業が非常に盛んであり、日本企業からも注目が集まっている州です。既に日本企業約60社が進出し、約1万人の雇用を生み出しています。また、毎年、現地の日系コミュニティを中心にアリゾナ祭が開催されています。こうしたビジネスや文化を通じて日米交流に携わっている皆様とともに、日本とアリゾナとの一層の関係強化に向けて取り組んでいきたいと思います。
南カリフォルニアとアリゾナには、数多くの日本の友人がいます。美しい日本庭園が数多くあり、日本文化への理解を深めるために、または日本企業の活動のために協力を惜しまない数多くの友人がいます。日本語を勉強している人、日本の文化や社会に関心を持っている人、そうした全ての皆様と協力していくこと、日本に関心を持つ新たな友人に出会えることを楽しみにしています。
数十年前は対戦国同士であった日米両国は、過去を乗り越え、今ではかけがえのない無二の友人となりました。2015年の安倍元総理が連邦議会での演説で述べたとおり、「希望の同盟」です。南カリフォルニア及びアリゾナにおいてしっかりと根付いている日本との友好は、日米関係の象徴であり礎です。私は在ロサンゼルス総領事として、南カリフォルニアとアリゾナの皆様が長きにわたり築いてこられた日米親善の絆がさらに強固になるよう、また当地の日系コミュニティを取り巻く環境が米国社会の発展とともにより良いものになるよう、全力を尽くす所存です。
在留邦人の皆様、日系コミュニティの皆様、日系企業の皆様、そして全ての日本の友人の皆様と協力し、日米関係のさらなる強化のために、また、皆様の安全とより良い生活のために、各種サービスの充実にも取り組んで参ります。皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
2022年9月1日
在ロサンゼルス日本国総領事
曽根健孝
曽根健孝(そねけんこう)総領事 略歴
1965年 北海道生まれ
1989年 3月 一橋大学法学部卒業
1989年 4月 外務省入省
2008年 8月 経済局政策課経済協力開発機構室長
2009年 7月 経済局国際経済課経済協力開発機構室長
2010年 3月 経済局国際経済課長
2011年 7月 在アメリカ合衆国日本国大使館 参事官
2013年 8月 大臣官房
2013年 9月 北米局北米第一課長
2014年 7月 大臣官房
兼内閣事務官 内閣官房内閣参事官(内閣広報室国際広報室長)
内閣副広報官
兼内閣官房副長官補付
2016年 7月 在インド日本国大使館 公使
2019年 9月 大臣官房参事官兼経済局
2020年 1月 大臣官房参事官(報道・広報・文化交流担当)兼経済局
2020年 4月 大臣官房参事官兼経済局
2020年 7月 大臣官房参事官兼アジア大洋州局、アジア大洋州局南部アジア部、経済局
2020年 8月 大臣官房審議官兼アジア大洋州局、アジア大洋州局南部アジア部、経済局
2020年10月 大臣官房審議官兼アジア大洋州局、アジア大洋州局南部アジア部
2021年 4月 兼アジア大洋州局(第9回太平洋・島サミット準備事務局長)
2021年 6月 大臣官房国際文化交流審議官
2021年 7月 大臣官房国際文化交流審議官(大使)
2022年 9月 在ロサンゼルス日本国総領事館 総領事