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平成26年総領事表彰 表彰領事館案内
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テッド・トキオ・タナカ氏、鵜浦真紗子氏御夫妻に対する総領事表彰
2014年7月2日
 

在ロサンゼルス日本国総領事館は、2014年5月27日(火)、テッド・トキオ・タナカ氏・鵜浦真紗子氏の御夫妻に対して、総領事表彰を行いました。


テッド・トキオ・タナカ氏の経歴・表彰理由は以下のとおりです。

1.経歴
テッド・トキオ・タナカ氏は1942年東京都に生まれ、神奈川県逗子市で15歳まで過ごす。その後、父親の転勤の為、家族でアリゾナ州スカットデール市へ移住、現地公立高校で唯一の日本人として勉学に励む。高校卒業後はアリゾナ州立大学で建築学を専攻、修了後、1969年カリフォルニア州のベニスへ拠点を移し、大手建築設計事務所に就職。1974年に独立、テッド・トキオ・タナカ都市設計建築事務所を設立し、現在に至るまで、日本の伝統文化と近代建築の融合を哲学、基本理念とする建築家として活躍。

2.表彰理由

同氏はリトル東京の活性化や開発事業に積極的に関与され、住民の声を反映しながら地域に密着した取り組みを続けられています。また、東日本大震災後にはアジア・アメリカ交響楽団主催の被災地支援ベネフィット・コンサートをロサンゼルスで実施され、被害の大きかった岩手県内の小・中学校への和楽器・洋楽器購入支援を目的に、地元教育委員会を通じて約2万5千ドルを寄付されました。

鵜浦真紗子氏の経歴・表彰理由は以下のとおりです。

1.経歴
鵜浦真紗子氏は1955年東京都に生まれ、岩手県大船渡市、宮城県仙台市で幼少を過ごす。国際基督教大学をご卒業後は外資系財務広報企業、伝統文化財団、国連機関シンクタンクの国際連合大学ならびに国際連合大学高等研究所に所属。また、環境問題で90年代に日本の産業廃棄物のリサイクルや有効活用をコンセプトに注目を浴びた国連大学「ゼロエミッション」研究構想の設立メンバーとして活躍。2001年からは、環境分野の専門家として、「自然の叡智」をテーマに2005年に開催された日本国際博覧会「愛・地球博」で、環境プロデューサーも兼務。

2.表彰理由
鵜浦氏は2011年3月11日、帰省中の日本で東日本大震災に遭遇、宮城県気仙沼市内で未曾有の大地震・大津波の恐怖を目の当たりにされ、自ら九死に一生を得る体験をされました。被災後、同氏はロサンゼルスにおいて、3.11東日本大震災追悼集会を開催するために、「Love to Nippon」プロジェクトを設立、東日本大震災からの教訓を風化させないために、犠牲者への追悼と共に被災地とロサンゼルス市民との交流の架け橋となるべくさまざまな活動を続けられています。

3.表彰状授与式
御夫妻の表彰状授与式は5月27日、14時より開催され、ご家族、ご親族、及びご友人約30名が出席されました。新美総領事の挨拶では、両氏の生い立ちを振り返ると共に、夫妻として取り組まれてきた、日系社会での地域活動や東日本大震災の被災地支援への貢献などを評価し、敬意を表しました。表彰状授与後、様々な活動を通し、両氏をサポートした方々に感謝を伝えると共に今後更に夫妻で活動を続ける意欲を語られました。授与式にはトム・ラボンジ市議会議員が出席され、両氏に感謝状を送られました。祝辞はタナカ氏のご友人、MJ エーブラム氏が述べ、同氏との過去を振り返りながらお祝いのお言葉を述べました。乾杯の音頭は日米協会会長ダグ・アーバー氏がとり、両氏の震災に対しての支援活動に感謝の言葉を述べました。最後にピアニスト、デビッド・ベノワ氏が名曲「枯葉」を演奏し、約1時間の授与式を締めくくりました。その後のレセプションで御夫妻はゲストの皆様と和やかにご歓談されました。


 
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