雲田 康夫 旭日双光章
雲田氏は1941年5月23日、樺太生まれ。5歳の時に北海道に引き揚げ。青山学院大学法学部卒業後、1966年森永乳業株式会社に入社。1985年米国に設立された森永乳業現地法人豆腐販売会社であるMorinaga Nutritional Foods, Inc.の初代社長に就任し、2005年に退職するまで米国での豆腐普及に取り組んできました。
同氏は日本食が今日のように親しまれる前、大豆は家畜の飼料と言われていた時代から米国で20年以上にわたり豆腐の普及に取り組み、豆腐を健康によい食品として認知させ、「ミスター・トーフ」と呼ばれるなど米国に豆腐を紹介した第一人者であり、多くの苦難、苦労を乗り越えられ、米国において日本の食材、食文化が爆発的に普及する契機を作った日本人の一人です。
森永乳業退職後は、中京大学客員教授として、海外で活躍できる若者の育成に尽力しています。また、日本の時事通信社主催の講演会で全国支局を回り、中小企業の海外進出の指導を行っており、すでに60都市に及んでいます。
2006年にはシラタキを販売するSuper Frec U.S.A., Inc.の会長に就任し、豆腐に続く新たな健康食品としてシラタキを使ったアイデア商品の開発に努めています。また、2008年には日本食文化振興協会の理事長に就任し、日本食の海外普及に全力を注いでいます。
これらの功績を称え、同氏は2008年に農林水産大臣より日本食海外普及功労者表彰を受賞したほか、カリフォルニア下院議員表彰、トーランス市長賞を受賞。また、2015年には同氏に対し、在ロサンゼルス総領事より総領事表彰が行なわれました。
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