6月25日から26日にかけて、皇太子殿下がロサンゼルスをご訪問されました。ブラジルで行われた日本人移民百周年記念行事ご出席の帰路、非公式にお立ち寄りになったものですが、この機会に、リトルトーキョーの全米日系人博物館をお訪ねになり、そこで南カリフォルニアやアリゾナの邦人および日系人諸団体の代表の皆さん等ともご歓談いただきました。
約25年前、皇太子殿下が英国に留学されていた当時、一週間ほどフランス国内を旅行され、その際たまたまフランスの日本大使館に勤務していた私もお供をさせていただいたことがあります。今回、久しぶりにお目にかかり、昔とまったく変わらぬ飾らないお人柄とお元気なご様子を拝見して、私個人として大変うれしく思いました。また、国務省のみならず、ロサンゼルス市、ロサンゼルス郡、カリフォルニア州の関係者の方々の周到な準備と配慮の行き届いた接遇のお陰もあり、長旅の最後に殿下も当地で少しはおくつろぎになることができたのではないかと思っています。
今回は非公式の、しかも20時間ほどとお立ち寄りであったため、多くの皆様にお会いいただくことはかないませんでしたが、ご到着された夜に開催されていた南加日米協会99周年ディナーに際しては、同協会が来年100周年を迎えることについて殿下よりお祝いのお言葉をいただき、私の方から出席者の皆さんにご披露することができました。
日本ではまもなく洞爺湖サミットが始まります。地球環境やエネルギー問題、世界の食糧問題など、私たちの生活にも直接関係した重要な課題が話し合われる見通しです。結果については、総領事館のウェブサイトでもご紹介したいと思います。また、最近サンディエゴで開催されたあるセミナーで、私の方から環境問題と高齢化という二つの課題に日本がいかに取り組んでいるかを中心にお話しをする機会がありました。その際使ったスライドと話の概要もウェブサイトに掲載していますので、ご関心のある方はご覧いただければと思います。
当地では4月でも暑い日がありましたが、米国全体としては、独立記念日が過ぎると本格的な夏の到来となるのでしょうか。夏はまたお祭りの季節でもあります。7月12日にはロータスフェスティバルがエコパークで開催されますが、今年は日本の特集と伺っています。また、8月には恒例の2世ウィークがひかえています。先日、オーロラ・ファンデーション主催の映画会で上映された「眉山」は最後の阿波踊りの場面が大変印象的でした。祭りに陽気さだけでなくノスタルジックなものを感じるのは、日本人の感性なのでしょうか、あるいは私が歳をとってきたからなのでしょうか。いずれにしても2世ウィークは楽しみです。 |