1)国際結婚されている方の中には,外国人の相手とのコミュニケーション・ギャップや価値観の違いによるストレス,虐待など深刻な事態に直面した場合の戸惑い,外国における孤独感などから,日本に子どもを連れて帰る事例が発生しています。しかしながら,そのような行動をとったことにより,その国において犯罪者として扱われる等,国を越えたトラブルに巻き込まれ続けることにもなりかねません。
(2)また,お子さんは,夫婦両方にとってのお子さんであり,子どもにとっては,どちらも大事な親です。両親間の争いが生じた場合には,子は翻弄され,心身ともに傷つくことが珍しくなく,成長過程の子どもにとって大きな負担を与える危険性もあるといわれています。そして,国境を越えて,両親間の争いが継続する場合,子が受ける影響は更に大きなものになる場合があります。
(3)米国には,家庭内暴力(DV)等の家庭の問題に対応する相談団体・機関が多くあり,シェルター,カウンセリング,弁護士の紹介や法律相談,法的援護活動,生活困窮者に対する救済金申請支援及び,育児支援等の一連の情報提供を可能としています。また,これらの機関の中には,日本語での利用が可能な機関もあります。仮に日本語利用可能な機関が,居住されている州になくても,他州からの相談に応じたり,適当な機関の紹介が可能な場合もあります。問題の兆候が見え始めたら,お早めに各種団体・機関(注2)にご相談されることをお勧めします。
【差し迫った危機の場合】
警察(911)
National Domestic Violence Hotline (1-800-799-SAFE(7233),24時間利用可能)
(URLは,http://www.thehotline.org/。画面左上のget helpをクリックすれば,各州ごとのDVセンター連絡先やeメールでの連絡先にアクセスできます。)
【米司法省内のサイト】
- Directory of Crime Victim Services http://ovc.ncjrs.gov/findvictimservices/
Office of Violence Against Women http://www.ovw.usdoj.gov/
- 州ごとのDV対策機関 http://www.ovw.usdoj.gov/statedomestic.htm
DVの定義
(日本と同様に,身体的な暴力のみならず,精神的なもの,性的なものも含まれます。)
http://www.ovw.usdoj.gov/domviolence.htm
【日本語利用可能な機関】
- Asian/Pacific Islander Domestic Violence Resource Project(http://www.dvrp.org/)(日本語のパンフレットを用意)
- Asia Task Force Against Domestic Violence (http://www.atask.org/site/)(24時間利用可能のヘルプライン(617-338-2355)。職員は日本語対応も可能)
- Asian Women’s Shelter(http://www.sfaws.org/)
- New York Asian Women’s Center(http://www.nyawc.org/)(24時間対応のホットライン(1-888-888-7702)は日本語可能)
【弁護士の検索:米国務省のサイトにおけるリーガルエイド紹介】
http://travel.state.gov/abduction/incoming/legalaid/legalaid_4309.html#3
【ロサンゼルスにおける日本語利用可能な機関】
(1)リトル東京サービスセンター(http://www.ltsc.org/)(213-473-1602)
(2)日系ヘルプライン(213-473-1633,1-800-645-5341)
(3)調停センター(APADRC)(http://www.apadrc.org/)
(注2)本リストは,一般的な情報提供として作成したもので,当館が紹介・斡旋するものではありません。各機関への連絡・照会等は直接ご自身で行っていただくようお願いいたします。また,これら機関とのトラブル等については,当館として一切責任は負えませんので,あらかじめご了承の上,ご利用下さい。
【日本におけるDV定義や支援策(配偶者からの暴力被害者支援情報)】
http://www.gender.go.jp/e-vaw/index.html |