安全対策連絡協議会用資料 平成18年10月5日 在ロサンゼルス日本国総領事館
米国における大腸菌O-157感染状況
現在、米国ではほうれん草に付着している大腸菌O-157を原因とする食中毒が発生しています。2006年9月20日付け米国疾病予防コントロールセンター(CDC)発表によると、これまでに米国内23州から146人の感染者が確認されています。
大腸菌O-157について 大腸菌はヒトの体内にも存在し、殆どのものは病原性はありませんが、この中のいくつかは下痢を起こすことがあり、病原性大腸菌と呼ばれています。O-157は、この病原性大腸菌の一種です。 感染後4~8日の潜伏期間の後、腹痛や下痢などを起こし、後に出血性の下痢となる場合もあります。まれに出血性の下痢が1~2日続いた後、溶血性尿毒症群(HUS)を発症することがあり、死に至ることもあります。成人では、感染しても症状が出なかったり、軽い下痢程度の場合もありますが、乳幼児や小児、持病のあるお年寄りは重症になる場合があります。 この菌は、菌に汚染された食品や水を摂取することにより感染しますが、他の食中毒菌と同じように加熱や消毒によって死滅します。感染を防ぐためには、食品に十分火を通す、食品を扱う場合には手や調理器具を流水で十分に洗う等の方法があります。