邦人の犯罪被害に関しては、従前同様、旅行者等短期滞在者を中心に、車上荒らしや置き引き等の比較的軽微な被害がほとんどであった。
最近では、当地ソーテル地区近辺において、邦人観光客等に対する詐欺事件(犯罪の手口は以下のとおり)の被害が報告されており、ロサンゼルス市警察においても注意を呼びかけています。
<犯罪の手口>
イタリア人と自称する者が邦人観光客等に近付き、イタリアのパスポートや身分証明書を示しながら、「自分はモデルであり、モデルのイベントに参加するためにロサンゼルスを訪れている。父親はイタリアの有名スポーツカーのデザイナーをしている」旨自己紹介をして当該観光客を安心させ、次いで、「自分は当地滞在中に泥棒に財布を盗まれてしまって困っている。イタリアに帰った後必ず返金するので、お金を貸してもらえないか。お金を貸してくれた代わりにモデルのイベントのために持参したイタリアの有名ブランドの革製のジャケット3着を差し上げる。」旨述べた上で、実際に革製のジャケット3着を手渡して、借金の返済が確実になされるものと邦人観光客等を言葉巧みに信用させ金品を騙し取るというもの。
当該詐欺事件の犯人は未検挙であり、今後も同様の手口で犯行を繰り返すおそれがありますので、注意を要します。
見知らぬ者からお金を貸して欲しいとの依頼があっても、安易にお金を貸すことはせずに、不審に思えば警察等に相談することをお勧めします。
なお、被害に遭われた場合、総領事館としては、休館日か否かにかかわらず必要に応じて、警察への被害届出に関するアドバイス等を実施しております。 |