現在、関東地方を中心に麻疹が流行しています。麻疹は乳幼児に多く発症しますが、最近では20代前半の成人の感染者の増加が目立っており、都内の大学等では休校の措置をとっているところもあります。
麻疹の感染力は極めて強く、麻疹ウイルスに免疫を持たない人はほぼ100%発病します。一度典型的な麻疹を発症した人は、通常、終生免疫が獲得されます。最近では、カナダで修学旅行中の生徒1人が発病し、参加者の一部が現地保健当局の検査等を受けることとなりました。
海外において発病した場合は、旅行の日程変更のみならず現地に留めおかれる可能性もあります。海外の特定国・地域において麻疹が流行しているわけではありませんが、渡航先でのトラブル回避のため、渡航前のワクチン接種をお勧めします。WHOにおいてもワクチン接種を推奨しており、殆どの先進国においては麻疹ワクチンの2回接種が実施されていますので、特に1回接種された方でも免疫低下の可能性のある30歳未満の方は、接種をお勧めします。
国立感染症研究所感染症情報センターホームページも御参照ください。
( http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html
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