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在留邦人・旅行者の皆様へ

在ロサンゼルス総領事館からのお知らせ

メキシコに対する渡航情報(危険情報)の発出

   
  2008年7月30日
   
 

本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。

本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。

海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

   
 

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 ● バハ・カリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、シナロア州クリアカン市:

「十分注意してください。」(新規)


 ● オアハカ州オアハカ市、チアパス州クアウテモック市、イダルゴ市、タリスマン町及びその周辺地域、メキシコ市クアテモック区テピート地域:

「十分注意してください。」(継続)
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別添地図

 ☆ 詳細については、下記の内容をよくお読みください。


概況
(1) 北部国境地域では、麻薬組織等の犯罪組織の制圧に力を入れる軍及び治安当局とこれに抵抗する犯罪組織との間で衝突が起きています。また、犯罪組織間の抗争も加わり、各地で死亡者が出ているほか、都市によっては一般市民が巻き添えになる銃撃戦も発生しています。

(2) オアハカ州オアハカ市では、2006年6月以降、給与等の待遇改善等を求める全国教職員組合関係者とその支援者が治安部隊との衝突を繰り返してきました。2007年7月の衝突以降は両勢力の直接衝突は確認されていませんが、いまだ事態の根本的解決は図られておらず、現在も組合関係者等が高速道路や市中心部を一時的に封鎖する等の行動をとることがあります。

(3) グアテラマと国境を有するチアパス州は、経済的に貧しく、治安も不安定な地域です。同地域は中南米からの麻薬密輸ルートでもあり、特に国境地帯は麻薬組織など不法集団の活動が活発な地域です。

(4) 首都メキシコ市では、テピート地区などを中心に、強盗、窃盗、短時間誘拐等が頻発しています。また、テピート地区など市中心部を通過するエリアの地下鉄を中心に、邦人が被害となる強盗・窃盗(スリ)が多発しています。


(5) メキシコ国内で活動を続けるゲリラ組織、人民革命軍(EPR)は、2006年11月頃から活動を活発化させ、2006年には2か所、また、2007年にはケレタロ州、グアナファト州、ベラクルス州においてメキシコ石油公社(PEMEX)のパイプラインの爆破事件を敢行しました。


地域情勢

  また、10日、米国国土安全保障省は、米国市民に対し、生物、化学、放射性物質を使用したテロ攻撃に備えて、3日分の水や食料を備蓄するとともに、テロ攻撃を受けた場合の家の中の集合場所を予め指定し、テープ、シート、はさみ、缶切り、毛布、懐中電灯、ラジオ等を用意しておくよう勧告したことが報じられています。

(1) バハ・カリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、シナロア州クリアカン市: 「十分注意してください」
 (イ) 2006年に発足したカルデロン政権は、治安対策に力を入れ、メキシコ国内の麻薬組織の拠点である上記都市を中心に、治安部隊による麻薬組織制圧に着手し、取締りを強化しています。これらの地域では、麻薬組織側が、取締りへの報復として多数の治安関係者を殺害している他、各地で武力により抵抗しており、また麻薬組織間の抗争もこれに加わり、市民生活に大きな影響が出ています。
 (ロ) 治安の悪化は、特に、バハ・カリフォリニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、シナロア州クリアカン市等において顕著で、これら都市では、殺人事件の被害者が一週間で10人を超えることも珍しくなく、警察官等治安当局関係者の犠牲者も多数出ています。これに伴い、治安一般も悪化し、これらの都市を中心に、誘拐、強盗、窃盗等事件も多発しており、これら都市への渡航、滞在は十分な注意が必   要です。
 (ハ)また、他の北部周辺都市でも、強盗、窃盗事件等が増加する傾向にあり、日本人の被害についても、自宅に夜間侵入されての強盗、空き巣、車上狙い等が確認されています。2008年4月には、バハ・カリフォリニア州エンセナダ市で日本人が被害者となる殺人事件も発生しています。

(2) オアハカ州オアハカ市: 「十分注意してください。」

 (イ) 2006年5月にオアハカ州教職員組合による待遇改善要求に端を発したストライキは、同年6月、同州政府がストライキ参加者を強制排除しようとしたことにより先鋭化し、他のグループも加わってオアハカ   人民会議(APPO)を結成して、同州知事の辞任等を求め市街地にバリケードを築くなどの活動を展開しました。

 (ロ) この混乱は長期化し、2006年10月29日には連邦政府の治安部隊が投入され同市中心部(ソカロ)に陣取っていたAPPOを制圧しましたが、その後も、11月2日には市内南部の大学都市周辺、11月20日、25日にはソカロ周辺地区で衝突が発生し、多数の負傷者、逮捕者が出る事態となり、このほかにも、偶発的に発生する局地的な衝突等により、一般人やジャーナリスト等が銃撃の巻き添えになり死亡する事件も発生しました。

  (ハ)現在、APPOの活動は収まり、事態は沈静化していますが、いまだ根本的な解決には至っておらず、2008年に入っても、教職員組合関係者が同市に続く高速道路やソカロを一時的に封鎖する等の行動をとっています。同市への渡航・滞在に当たっては、治安情報の収集に努めてください。

(3) チアパス州クアウテモック市、イダルゴ市、タリスマン町及びその周辺地域: 「十分注意してください。」
  (イ) チアパス州は、1994年、セルバ地域を主要拠点とし、サパティスタ民族解放軍(EZLN)と名乗る組織が、先住民(インディヘナ)の諸権利を主張して武装蜂起した場所でもあり、もともと治安情勢の不安定な地域です。
 (ロ) これらゲリラ組織の活が現在沈静化していることから、一部地域では治安の回復がみられます。一方、チアパス州は、中南米諸国からメキシコ国内を通過する麻薬密輸ルートの拠点といわれ、特に、クアウテモック市、イダルゴ市、タリスマン町及びその周辺地域は、隣国グアテマラとの間を結ぶ幹線道路を有しています。そのため、これらの地域には、多くの麻薬組織関係者、不法入国者及び「マラス」と呼ばれる青少年凶悪犯罪集団等が出入りしているとみられており、渡航・滞在に当たっては、引き続き十分な注意が必要です。

(4) メキシコ市クアテモック区テピート地域: 「十分注意してください。」
   メキシコ市クアテモック区テピート地域及びその周辺(地下鉄テピート駅周辺)では、拳銃強盗や首絞め強盗事件等の凶悪事件が頻発しています。
   テピート地域はメキシコ市で最も犯罪の多い地域の一つですが、観光施設が多数ある市中心部のソカロ(中央広場)に近接しているため(ソカロの北東約500メートル)、注意が必要です。また、麻薬・盗品等の路上売買が活発な地域であり、容易に禁制品が入手できることから、麻薬等を購入した邦人が身柄を拘束される事件も発生しています。

(5) 2006年12月に発足したカルデロン政権は、麻薬組織対策に力を入れ、メキシコ国内の麻薬輸送ルートである、太平洋岸各州、メキシコ湾岸各州及び米国との国境地帯の各州を中心に、治安部隊による麻薬密売組織制圧に着手し、取締りを強化しています。これに対し、麻薬組織側は、取締りへの報復として多数の治安関係者を殺害したほか、各地で武力により抵抗しており、市民生活にも影響が出ています。

 

滞在に当たっての注意

  滞在中は上記情勢及び下記の事項に十分に注意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、外務省、在メキシコ日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報を入手するようにしてください。


(1)
メキシコに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在メキシコ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はメキシコを去る(一時的な旅行を除く)ときは、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届の届出は、郵送、FAXのほか、インターネット( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )によっても行うことができます。

(2) 長距離移動の際には、検問がありますので旅券と併せてメキシコ滞在許可証(ツーリストカード)を必ず携帯してください。

(3) メキシコの交差点では自動車が優先で、歩行者が横断歩道を渡っている際も、歩行者のすぐそばを通過する車が多くあります。このような習慣の違いを十分理解した上で、事故に遭わないよう注意してください。

(4) メキシコの医療費は高額のため、手術を伴う入院治療等は、その経費が数百万円に及ぶこともあります。渡航・滞在に当たっては、十分な額がカバーされる海外旅行保険に加入するようお勧めします。

(5) メキシコの多くの州では、路上での飲酒が禁じられています。場合によっては治安機関により身柄を拘束されることがありますので、紛らわしい言動も含め、行動には十分注意してください。


(6) 先住民の村落を訪問する場合、撮影が禁止されている村落がありますので、必ず訪問先の注意事項を厳守してください。また、単独では行動せず、グループでの行動をお勧めします。

(7) 例年、8月から10月頃は、大西洋岸のカリブ海、太平洋岸のカリフォルニア半島にハリケーンが接近します。2007年には邦人の被害も発生しています。この時期の滞在に当たっては、気象情報等に留意してください。

(8) 南部や海岸地域では雨季にデング熱が流行することがあります。デング熱はデングウイルスを持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等)に刺されることにより感染します。感染は蚊が媒介し、人から人への直接感染はありません。大雨やハリケーン等による冠水があった地域では集中的に流行することがあるため、長袖シャツや長ズボン等を着用するほか、虫除けスプレーを使用するなどして蚊に刺されないよう注意してください。

(9) メキシコ国内の長距離バスターミナル及びバス車内は、強盗・窃盗等が多発する場所です。長距離バスにて移動される場合、夜間の移動は極力避けるようお勧めします。やむを得ずバスを利用する場合は、より安全な一等バスを利用するよう心掛けてください。

(10) メキシコ市などで観光客の持つデジタルカメラを狙った強盗団が増えていますので、デジタルカメラを首から下げ、また、手に持って歩くことは極力避け、観光地等では人目につくような形で地図やガイドブックを確認することも極力避けてください。また、ブランド物のバッグ、時計等の高価な携行品を人目につくような形で持ち歩くことも極力避けるようお勧めします。

(11) メキシコ市内においては日本人が被害者となる短時間誘拐事件及び同未遂事件が発生しています。被害防止のため、以下の点を心掛けてください。
       ・夜間の外出は控える。
       ・リブレ(流しのタクシー)は利用しない。
       ・外出する際は、周囲の状況に十分注意を払い、タクシー乗車時は必ずドアをロックする。
       ・キャッシュカード、クレジットカードは必要時以外持ち歩かない。
       ・拘束されたら犯人の指示に従い、むやみに抵抗しない等を心掛けてください。

(12) ここ数年、メキシコ市内のレフォルマ通り等中心部で、「タクシー強盗に遭って、お金がなくなった。インターネットで貴方の口座にお金を振り込むので、それを引き出してほしい」等と観光客等に申し入れ、  多額の現金を騙し取る手口の詐欺が発生しています。見知らぬ人物から話しかけられた際は、十分警戒してください。

(13) カンクン国際空港では、安価な現地ツアーへの参加を呼びかけるキャッチセールスが横行しており、これをめぐってのトラブルが発生しています。現地ツアー等は信頼がおける業者を利用するようお勧めします。

(14) また、メキシコ国内では、上記のほかにも地域的な政治闘争、労働闘争等により一定期間治安が不安定になる地区があります。これらの情報については、逐次、スポット情報を発出しますので、併せて確認の上、渡航、滞在には十分注意してください。



 

(問い合わせ先)

 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在メキシコ日本国大使館
  住所:Paseo de la Reforma No. 395, Col. Cuauhtemoc, 06500, Mexico, D.F., Mexico
  電話: (52-55) 5211-0028
    HP   http://www.mx.emb-japan.go.jp/index-jp.htm 
  ○在ロサンゼルス総領事館
   住所:350 S.Grand Ave 1700 Los Angeles CA 90071
   電話:(代表)213-617-6700
   HP  http://www.la.us.emb-japan.go.jp/


 


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