お知らせ

平成27年8月15日

在ロサンゼルス日本国領事館の100年

在ロサンゼルス日本国領事館は、1915年7月14日付けをもって日本外務省から設立が公表されました。同年8月10日に副領事大山卯次郎が着任、ロサンゼルスのダウンタウン、テンプルとスプリングストリートの角に日本国領事館が開設されました。新領事館は当初の計画ではウェスト・セカンドストリートに設置される予定でしたが、付近住人の日本人排斥感情を受け、変更となりました。


同年8月22日、領事館新設祝賀行事がバージュゴパークにて開かれました。来客者は3500名に及び、コミュニティーの盛大な歓迎を受けました。サンフランシスコ大地震を契機として南加州日本人数の急増したこともあり、ロサンゼルスの日本人は、1906年に日本外務省へ領事館設置に関する請願書を初めて提出、その後、10年近くをかけ領事館設置の請願運動が実現するに至りました。


新設の在ロサンゼルス日本国領事館管轄区域は南加州9郡並びにアリゾナ州及びニューメキシコ州となり、現在でも、在デンバー総領事館の管轄となったニューメキシコ州以外は同じ地域を管轄しています。


同年11月には大山副領事主催のもと、最初の公式行事として大正天皇即位式祝賀会がエベル・クラブにて開かれました。この行事には南加州全土より、米国人来賓550名と日本人150名が招待されました。


開設後数年は南カリフォルニア州、アリゾナ州の各地にて排日運動に遭遇、領事館は数回の移転を余儀なくされました。日米開戦とともに1941年12月7日以降、在ロサンゼルス日本国領事館は閉館、館員はウェスト・バージニア州に護送され、1942年6月に日本へ帰朝するまで軟禁生活を送りました。


戦後は1950年5月にロサンゼルスに日本政府在外事務所設置されました。その後、1952年4月、サンフランシスコ講和条約発効の日に在外事務所は「日本国総領事館」として再開設されました。初代の総領事は吉田健一郎が就任し、公邸をパサデナ州オレンジグローブブルバードに、総領事館はロサンゼルスのダウンタウン、ウェスト・シックスストリートに開設されました。


総領事館は1952年の再開設以降、日米関係の一層の強化のため、南カリフォルニア州、アリゾナ州の人々と協力しながら活動を続けています。また、活気あふれる日系アメリカ人コミュニティーと総領事館は相互の協力関係を築き、当地が日米友好関係の中心として日本の皆様に広く開かれた街であり続けるよう努めています。現総領事である堀之内秀久は2014年8月に第26代目の総領事として着任し、現在に至ります。