第103回農事功績者表彰伝達式
武藤在ロサンゼルス日本国総領事は,2019年12月10日(火),総領事公邸において,中西和彦氏及び重田克己氏に対して令和元年農事功績者表彰の伝達式を行いました。
概要は以下の通りです。
1 農事功績者表彰伝達式
(1)経緯及び表彰理由
中西氏は,自身の叔父と共同で造園業を始めて以来,50年以上にわたり庭園業に従事し,最近では一般家庭の庭以外にも,当地の日本庭園など,さまざまな規模の庭園の維持・補修に務められています。近年は,グレンデール市にある日本庭園「松声庵と友好庭園」のボランティアとして庭園の維持管理に協力し,2017年には国土交通省が海外日本庭園再生プロジェクトとして同日本庭園の補修のために日本の造園技術者を派遣した際,受け入れ側として現地作業員との調整・通訳等積極的に携わりました。補修事業を称え,当時のグレンデール市長であるバータン・ガルペディアン氏から感謝状も授与されています。ガルペディアン市長からは,「補修事業に携われた皆様の献身的な働きにより,庭園がますます素晴らしい場所になった」とのお言葉を頂きました。
重田氏は,ホクト・キノコ・カンパニーに勤務し,2008年に社長に就任して以来,事業を大幅に拡張してきました。2009年には,同社が製造する4種類のキノコに対して,アメリカ農務省からオーガニック認証を取得することに成功しました。当時,キノコがオーガニック認証を得ることは非常に珍しく,販路を全米及びカナダへと拡大しました。その後,食の安全安心の認証であるHACCP, SQFを取得し,現在では,ホクト・キノコのブナジメジなど,身近となった日本のキノコが当地の日本人だけでなくアメリカ人消費者にも受け入れています。
(2)大日本農会表彰状授与式
中西氏及び重田氏の表彰状伝達式は12月10日,14時より総領事公邸にて,ご家族及びご友人・関係者出席のもと開催されました。武藤総領事より祝意を表し,表彰状及び緑白綬有功章を授与しました。また,南加日系商工会議所会頭川田薫氏,Friend of Shoseian(日本庭園「松声庵と友好庭園」の維持管理を行う団体)会長Michael Belzer氏,南加県人会協議会水谷会長ハッピー氏,及び大日本農会南加支会会長小山信吉氏がそれぞれ祝辞を述べ,両氏の功績を称えました。
これに対し,中西氏は,関係者への感謝及び今後も日米友好親善のために努力する気持ちを述べました。重田氏もまた,関係者への感謝及びさらなる製品の品質向上に向けた意欲を述べました。
オレンジ郡日系協会名誉会長の三宅明巳氏による乾杯の後,レセプションが行なわれました。
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表彰状授与(左は中西氏 右は重田氏) |
中西氏挨拶 |
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重田氏挨拶 | 大日本農会寄贈の日本庭園の前で記念撮影 |