令和2年秋の叙勲
令和3年3月17日
グレン・タケオ・タナカ氏に対する叙勲伝達式
令和2年11月3日に令和2年秋の叙勲受章者が発表され,当館管轄地域からはグレン・タケオ・タナカ氏が旭日双光章を受章されました。
タナカ氏は,40年以上に亘りオレンジ郡アーバイン市等にて農業経営を通じて高品質な野菜や果物を提供してきたばかりでなく,都市近郊にある利点を生かして子供達への食育や農園を開放した収穫ツアー等,地域活動にも貢献しています。また,東日本大震災の被災農家や被災地域で農業を志す学生に寄付活動を続けています。
タナカ氏は,福島県をはじめとした東北地方を支援するファンドレイズ・イベント「Walk the Farm」を,同人がオレンジコースト・オプティミストクラブ会長時代の平成23年に創設した「Orange Coast Optimist’s Helping Farms Feed Families」にて主催しています。同イベントは参加者に対して,農場を歩いて回り季節の農作物などを楽しむ機会を提供するとともに,東日本大震災の被災地の現状を知らせる展示コーナーを設け,震災の理解促進を図るものです。また,同イベントを通じて得られた収益金は福島県をはじめとした東日本大震災被災者に寄付されています。
同イベントは,平成23年の開始以来,のべ5,000人以上のボランティアの協力を得ながら運営され,15,000人以上の来場者が参加した。この結果,80万ドル以上が日本に寄付されました。令和2年はコロナウイルス感染症の拡大により,イベントは中止となったものの,同人の働きかけにより20,000ドルが日本に寄付されました。寄付金は,平成23年の東日本大震災の地震や津波で被害を受けた東北地方の農業者(これまでに20名),また,岩手大学や福島大学で農業を学ぶ学生8名に対する奨学金として届けられています。
タナカ氏はオレンジコースト・オプティミストクラブの会長時代,特に青少年育成に積極的に関わってこられました。平成24年,同クラブ内にYouth Advisory Committeeを設立し,青少年会員の自主性を尊重しながらも,イベント内容やロジスティクス面での組織的なサポートが可能となり,活動の継続性が担保されました。また,同人の会長時代の平成24年,同クラブの取組の一環として,日本の中高生を当地に招聘する交流活動を開始した。毎年,30人~120人程度の生徒達を「Walk the Farm」に招待するなどし,当地の中高生との交流を行っています。
タナカ氏は,父親との共同経営時代を含めて40年以上にわたり田中ファームを経営し続け,農産物の生産のみならず,幅広い消費者に対して農業に触れる機会を提供しています。昭和63年に地元の子供達向けに農業体験を開始し,平成10年には農場を一般に開放し,教育ツアーやアグリツーリズムとして開始しました。現在では,年間35,000人の子供達を含む10万人が農業体験を行い,タナカ氏は農業の学習指導や後継者の育成に努めています。
また,タナカ氏の貢献は地域コミュニティにも注がれています。同人は長年,日本文化を継承するため,田中ファームにおいて新年の餅つき大会を開催しているほか,南カリフォルニア日系企業協会等とも連携してイチゴやカボチャなどの収穫時期には数多くの収穫祭を企画・運営しています。特に毎年10月に開催されるカボチャ収穫期には10万人もの来場者が訪れる一大イベントとなっています。
タナカ氏による地域コミュニティへの長年の貢献は数々の団体によって評価されており,平成29年には(公社)大日本農会から緑白綬有功章を受章されています。
タナカ氏の叙勲伝達式は,令和3年3月15日(月)に行われました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響下、叙勲伝達式は極めて少人数で総領事公邸にて行われました。

タナカ氏は,40年以上に亘りオレンジ郡アーバイン市等にて農業経営を通じて高品質な野菜や果物を提供してきたばかりでなく,都市近郊にある利点を生かして子供達への食育や農園を開放した収穫ツアー等,地域活動にも貢献しています。また,東日本大震災の被災農家や被災地域で農業を志す学生に寄付活動を続けています。
タナカ氏は,福島県をはじめとした東北地方を支援するファンドレイズ・イベント「Walk the Farm」を,同人がオレンジコースト・オプティミストクラブ会長時代の平成23年に創設した「Orange Coast Optimist’s Helping Farms Feed Families」にて主催しています。同イベントは参加者に対して,農場を歩いて回り季節の農作物などを楽しむ機会を提供するとともに,東日本大震災の被災地の現状を知らせる展示コーナーを設け,震災の理解促進を図るものです。また,同イベントを通じて得られた収益金は福島県をはじめとした東日本大震災被災者に寄付されています。
同イベントは,平成23年の開始以来,のべ5,000人以上のボランティアの協力を得ながら運営され,15,000人以上の来場者が参加した。この結果,80万ドル以上が日本に寄付されました。令和2年はコロナウイルス感染症の拡大により,イベントは中止となったものの,同人の働きかけにより20,000ドルが日本に寄付されました。寄付金は,平成23年の東日本大震災の地震や津波で被害を受けた東北地方の農業者(これまでに20名),また,岩手大学や福島大学で農業を学ぶ学生8名に対する奨学金として届けられています。
タナカ氏はオレンジコースト・オプティミストクラブの会長時代,特に青少年育成に積極的に関わってこられました。平成24年,同クラブ内にYouth Advisory Committeeを設立し,青少年会員の自主性を尊重しながらも,イベント内容やロジスティクス面での組織的なサポートが可能となり,活動の継続性が担保されました。また,同人の会長時代の平成24年,同クラブの取組の一環として,日本の中高生を当地に招聘する交流活動を開始した。毎年,30人~120人程度の生徒達を「Walk the Farm」に招待するなどし,当地の中高生との交流を行っています。
タナカ氏は,父親との共同経営時代を含めて40年以上にわたり田中ファームを経営し続け,農産物の生産のみならず,幅広い消費者に対して農業に触れる機会を提供しています。昭和63年に地元の子供達向けに農業体験を開始し,平成10年には農場を一般に開放し,教育ツアーやアグリツーリズムとして開始しました。現在では,年間35,000人の子供達を含む10万人が農業体験を行い,タナカ氏は農業の学習指導や後継者の育成に努めています。
また,タナカ氏の貢献は地域コミュニティにも注がれています。同人は長年,日本文化を継承するため,田中ファームにおいて新年の餅つき大会を開催しているほか,南カリフォルニア日系企業協会等とも連携してイチゴやカボチャなどの収穫時期には数多くの収穫祭を企画・運営しています。特に毎年10月に開催されるカボチャ収穫期には10万人もの来場者が訪れる一大イベントとなっています。
タナカ氏による地域コミュニティへの長年の貢献は数々の団体によって評価されており,平成29年には(公社)大日本農会から緑白綬有功章を受章されています。
タナカ氏の叙勲伝達式は,令和3年3月15日(月)に行われました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響下、叙勲伝達式は極めて少人数で総領事公邸にて行われました。

