平成29年秋の叙勲

平成30年2月14日

テルマ・プレス氏に対する叙勲伝達式

平成29年11月3日に平成29年秋の叙勲受章者が発表され,当館管轄地域からテルマ・プレス氏が旭日双光章を受章されました。

テルマ・プレス氏は,当時英国領だったインドのダージリンで生まれました。世界平和に対する強い決意を抱き,未知な分野へ積極的に取り組む姿勢は,多くの人々を引き付け,後に米国における姉妹都市提携のパイオニアとなりました。プレス氏の長年に亘る功績が称えられ,全米国際姉妹都市協会からは,平成21年にルース・橋本賞が授与され,平成24年には同協会の最高の栄誉である世界全権大使に任命されました。

プレス氏はカリフォルニア州サンバーナディノ市へ移り住んだ後,昭和34年,東京の立川市との姉妹都市提携プログラムの共同創立者として,立川・サンバーナディノ姉妹市委員会を発足させました。昭和40年から49年の間,夫の故ルイス・プレス氏と共に委員長も務めました。また,昭和47年に全米国際姉妹都市協会のカリフォルニア代表に選出された後,昭和52年には全米国際姉妹都市協会の米国理事に選出されました。サンバーナディノ市在住時から,横浜市とカリフォルニア州サンディエゴ市の姉妹都市提携プログラムにも深く関わるようになり,昭和56年からサンディエゴ横浜姉妹都市協会の理事となり,その後副会長を,平成25年から27年までは会長を務めました。

平成6年からサンディエゴ日本友好庭園の維持・管理を行うサンディエゴ日本友好庭園協会の理事となり,平成25年から現在に至るまで第一副委員長を務めています。サンディエゴ日本友好庭園では,日本の季節感のある展示,イベントが活発に継続して開催され,プレス氏は,全世界から庭園を訪れる人々に対して日本文化の紹介・普及のため現在も日々尽力しています。

プレス氏の叙勲伝達式は,平成30年1月31日午後2時よりサンディエゴ日本友好庭園で行われ,姉妹都市委員会のメンバーを始め,ご家族及びご友人が出席されました。伝達式終了後にはレセプションが開催され,プレス氏は,ゲストの方々と和やかに歓談されました。