平成30年春の叙勲

平成30年4月28日に平成30年春の叙勲受章者が発表され、当館管轄地域からはアーネスト・ドイザキ氏が旭日双光章を受章されました。

ドイザキ氏は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの日系3世。サンフランシスコ大学を卒業した後、日本の早稲田大学に留学しました。昭和47年に帰米した後はアメリカン・フィッシュ株式会社に副社長として就職し、事業を拡大してきました。米国における日本食の普及を食材供給面から支え、当地の日系コミュニティへも積極的に取り組みました。平成3年より全米日系人博物館の理事を務め、平成22年から26年には理事長も務めました。同博物館にて日系人の歴史を米国史の一部として広く発信し、日系人の名誉回復や地位向上、そして日系人と日本人の未来志向の関係構築に貢献しました。同人は当地における日本食が、米国市民へ広く普及していく上でもアメリカン・フィッシュ株式会社の社長に就任した昭和57年から平成26年までの長きに渡り大きな役割を果たしました。流通倉庫を国内各地に設置し、全米における日本食の普及を供給面から支えました。日系人社会に限らず米国社会に対しても貢献しており、平成6年にはがん及び糖尿病患者の治療・研究施設である「シティ・オブ・ホープ」から、シティ・オブ・ホープ・スピリット・オブ・ライフ賞を受賞しています。

ドイザキ氏の叙勲伝達式は、平成30年6月26日午後2時より総領事公邸で行われ、ご家族及びご友人の約40人が出席されました。伝達式終了後にはレセプションが開催され、ドイザキ氏はゲストの皆様と和やかに歓談されました。