令和7年春の叙勲受章者
令和7年4月28日
4月29日(日本時間)、日本政府は、令和7年春の叙勲受章者を発表しました。当館管轄区域関係者では次の2氏に対して授与されます。
記
賞賜 |
功労概要 |
主要経歴 |
|
現住所 |
旭日単光章 |
在留邦人・日系人への福祉功労 |
元 オレンジ郡日系協会会長 |
藤田喜美子 Kimiko Fujita |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタアナ郡ノース・タスティン |
瑞宝双光章 |
日本国在外公館活動に寄与 |
元 在ロサンゼルス日本国総領事館現地職員 |
白井万記子 Makiko Shirai |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタアナ市 |
各受章者の対日功績
藤田喜美子 【旭日単光章】

藤田喜美子氏は、平成11年(1999年)にオレンジ郡日系協会(OCJAA)にボランティアとして係わって以降、現在まで長きに亘り日系コミュニティの支援に尽力されました。平成25年(2013年)から10年間務めたOCJAA会長時代には、従来の対面での会員交流会やシニア会員向け観光旅行の開催等に加え、コロナ禍においてもシニア会員向けにデジタル機器の利用説明会を行った上でオンラインのセミナーやイベントを開催する等、工夫を重ねながら日系コミュニティの交流維持・活性化に尽力されました。大谷翔平選手がエンジェルス在籍中は、球団との友好関係を構築し、日系コミュニティ向けにファンドレイジングを兼ねた観戦ツアーを企画、同協会を財政面で支えると共に、球団と日系コミュニティをつなげることで日本人・日系人のプレゼンス向上に貢献されました。
文化面においても、OCJAAとしてJapan Culture Fairの主催をはじめ、OC Japan FairやIrvine Global Village等数多くのイベントへの参加を通じて、米国における日本文化の普及に努められました。平成30年(2018年)にはエンジェルス球団にJapan Dayイベントの開催を提案したところ賛同を得、同年秋にエンジェルスの駐車場で7千人の来場者に対し、民謡、太鼓、生け花、折り紙、着物、郷土舞踊等を紹介するなど、幅広く日本文化の理解促進に寄与されました。毎年年末にアーバイン市のタナカ・ファームで開催され、約2千人が参加する餅つき大会に日本人の高校生やジャパンクラブの大学生を招待する等、日系人と在留邦人の交流促進にも尽力されました。
同氏は、平成3年(1991年)にNYLA USA CORP(音楽教室)を設立し、その生徒数は延べ3万人に及びます。平成12年(2000年)から4年間、Philharmonic Society of Orange County Japanese Chapterの役員を務め、地元の児童や学生にオーケストラを鑑賞する機会を提供するためのファンドレイジングコンサートを企画する等、音楽教育普及活動に携わられました。
また、平成24年(2012年)から25年(2013年)には、東日本大地震で親を亡くした子供たちに心理的サポートを提供するケア施設建設を支援するため、チャリティコンサートを企画し寄付を行う等、音楽を通じた日米の友好促進にも貢献しました。
同氏は、平成16年(2004年)から22年(2010年)にかけて日系人シニア支援のためのシニアチャリティー財団法人副会長を務め、他の日本人女性メンバーと共に、缶貯金等の草の根運動やガライベント開催などを通じて敬老ホーム(現さくらガーデンズ)に寄付を行いました。さらに、平成16年(2004年)から18年(2006年)にかけては日本女性経営者の会の会長として、当地の日本人女性起業家の支援にも尽力しました。
同氏は、現在も日系コミュニティの活動に積極的に参加し、在留邦人と日系人コミュニティをつなぐ活動を続けています。
文化面においても、OCJAAとしてJapan Culture Fairの主催をはじめ、OC Japan FairやIrvine Global Village等数多くのイベントへの参加を通じて、米国における日本文化の普及に努められました。平成30年(2018年)にはエンジェルス球団にJapan Dayイベントの開催を提案したところ賛同を得、同年秋にエンジェルスの駐車場で7千人の来場者に対し、民謡、太鼓、生け花、折り紙、着物、郷土舞踊等を紹介するなど、幅広く日本文化の理解促進に寄与されました。毎年年末にアーバイン市のタナカ・ファームで開催され、約2千人が参加する餅つき大会に日本人の高校生やジャパンクラブの大学生を招待する等、日系人と在留邦人の交流促進にも尽力されました。
同氏は、平成3年(1991年)にNYLA USA CORP(音楽教室)を設立し、その生徒数は延べ3万人に及びます。平成12年(2000年)から4年間、Philharmonic Society of Orange County Japanese Chapterの役員を務め、地元の児童や学生にオーケストラを鑑賞する機会を提供するためのファンドレイジングコンサートを企画する等、音楽教育普及活動に携わられました。
また、平成24年(2012年)から25年(2013年)には、東日本大地震で親を亡くした子供たちに心理的サポートを提供するケア施設建設を支援するため、チャリティコンサートを企画し寄付を行う等、音楽を通じた日米の友好促進にも貢献しました。
同氏は、平成16年(2004年)から22年(2010年)にかけて日系人シニア支援のためのシニアチャリティー財団法人副会長を務め、他の日本人女性メンバーと共に、缶貯金等の草の根運動やガライベント開催などを通じて敬老ホーム(現さくらガーデンズ)に寄付を行いました。さらに、平成16年(2004年)から18年(2006年)にかけては日本女性経営者の会の会長として、当地の日本人女性起業家の支援にも尽力しました。
同氏は、現在も日系コミュニティの活動に積極的に参加し、在留邦人と日系人コミュニティをつなぐ活動を続けています。
白井 万記子 【瑞宝双光章】

白井 万記子氏は、昭和63年(1988年)9月1日に在ロサンゼルス日本国総領事館の現地職員として採用され、令和6年(2024年)5月3日に退職するまで35年以上の永きにわたり総領事館の活動に貢献してきました。
同氏は、一貫して総領事館の受付を務め、管轄地域に約9万人の在留邦人を擁する総領事館の一員として、総領事館と在留邦人の皆様、コミュニティの皆様との窓口として活動した他、ノースリッジ地震や阪神淡路大震災発生時には総領事館の緊急対策本部で情報収集等の業務を行いました。また、平成6年(1994年)に天皇皇后両陛下がロサンゼルス市内を御訪問された際には、接遇の業務に携わりました。さらには平成13年(2001年)9月11日の同時多発テロに際し、総領事館の入居するビルがテロの標的になり得るとして警察が厳重な体制を敷く中で、事務所内において総領事館の機能を維持するための不可欠な作業を遂行しました。
同氏は、在ロサンゼルス日本国総領事館での永年にわたる貢献及び献身的な勤務ぶりが認められ、平成18年(2006年)には「在外公館現地職員永年勤務者表彰(勤続17年)」を受けたほか、平成26年(2014年)にはカリフォルニア州ルー・コレア上院議員から、同議員に日本の高速鉄道技術を紹介する機会を設ける仲介にあたったことを功労する「カリフォルニア州上院認定証」を授章しました。
同氏は、満70歳を迎えたことを契機に在ロサンゼルス日本国総領事館を退職され、リタイア後も引き続き様々な現地コミュニティにおいて日米相互理解の促進に関与する日々を過ごされています。
同氏は、一貫して総領事館の受付を務め、管轄地域に約9万人の在留邦人を擁する総領事館の一員として、総領事館と在留邦人の皆様、コミュニティの皆様との窓口として活動した他、ノースリッジ地震や阪神淡路大震災発生時には総領事館の緊急対策本部で情報収集等の業務を行いました。また、平成6年(1994年)に天皇皇后両陛下がロサンゼルス市内を御訪問された際には、接遇の業務に携わりました。さらには平成13年(2001年)9月11日の同時多発テロに際し、総領事館の入居するビルがテロの標的になり得るとして警察が厳重な体制を敷く中で、事務所内において総領事館の機能を維持するための不可欠な作業を遂行しました。
同氏は、在ロサンゼルス日本国総領事館での永年にわたる貢献及び献身的な勤務ぶりが認められ、平成18年(2006年)には「在外公館現地職員永年勤務者表彰(勤続17年)」を受けたほか、平成26年(2014年)にはカリフォルニア州ルー・コレア上院議員から、同議員に日本の高速鉄道技術を紹介する機会を設ける仲介にあたったことを功労する「カリフォルニア州上院認定証」を授章しました。
同氏は、満70歳を迎えたことを契機に在ロサンゼルス日本国総領事館を退職され、リタイア後も引き続き様々な現地コミュニティにおいて日米相互理解の促進に関与する日々を過ごされています。