緊急事態への心構え
平成31年1月10日
1.犯罪に巻き込まれた時
まず自分の生命を守ることを第一に行動しましょう。金品はまた買うことができますが、生命や傷害をお金で補うことはできません。特に相手が武器を持っている場合は、襲われた方がパニックになるのは当然ですが、襲う方もかなりの興奮状態にあり、被害者側(襲う方から見れば獲物)の思わぬ行動で取り返しのつかない行為におよぶ危険性があります。ロサンゼルスにおける強盗事件などは純粋にお金目当てのものが多く、いくらかの現金で満足するケースがほとんどです。とりあえず危険を避けておき、次のステップに素早く安全に移行する方が賢明なやり方です。
2.「911」コール
日本の110番、119番にあたるものが緊急電話ダイアル「911」です。全米で統一した電話番号ですので、必ず覚えておき家族や友人にも伝えてください。日本の緊急電話との違いは、「911」で警察、消防(火災、救急車)のいずれも要請することができる点で、オペレーターにその区別を通知する必要があります。固定電話からの通報にコインは不要で、自動的に発信場所が確認できますが、携帯電話からの通報は場所を明確に示す必要がありますので、落ち着いて対処することが大事です。
「911」に関して注意していただきたい点は、緊急を要する時のみに使用する番号であるということです。みなさんの不用意な「911」コールが、このサービスを本当に必要としている人の通話を妨害するかもしれないことを常に心にとめておいてください。
「911」に関して注意していただきたい点は、緊急を要する時のみに使用する番号であるということです。みなさんの不用意な「911」コールが、このサービスを本当に必要としている人の通話を妨害するかもしれないことを常に心にとめておいてください。
3.関係方面への連絡
- みなさんが 「911」に連絡するほどでもないと判断される事件でも、警察へ通報した方が良い場合があります。事後の保険請求や再発防止のためにも、事件発生場所を管轄する警察へ連絡し、「ポリス・レポート」と呼ばれる書類またはその受理番号をもらっておきましょう。
- 盗難品にクレジット・カードが含まれている場合は、至急、使用停止の手続きをする必要があります。組織的盗難グループにとって、他人のクレジット・カードの不正使用はお手のものです。
- 在ロサンゼルス総領事館の窓口業務は規定の時間中となっていますが、緊急のご用件には閉館時も代表電話(213)617-6700で連絡を受ける態勢を整えています。個人情報の取扱いには細心の注意を払っていますので、安心してご連絡ください。特に、旅券を紛失したり、盗難に遭った場合は、早めの連絡がその後の結果に大きく影響します。