「The Los Angeles Urban League (LAUL)」100周年記念ガラへの参加

令和4年7月14日
6月30日(木)、LAULの100周年記念ガラがビバリー・ヒルトン・ホテルにおいて行われ、武藤総領事がゲストとして参加しました。本イベントには、カレン・バス下院議員やロサンゼルス市議等蒼々たる要人が出席しました。
日本総領事館は、当地における様々なエスニック・コミュニティとの連携の推進に力を入れており、特にアフリカ系アメリカ人との連携強化のための様々な取組を行ってきています。民主主義を標榜する米国社会の分断は、現在ウクライナで起きている戦争に象徴される自由主義と専制主義の闘いにおいて民主主義の優位を損なうものです。この度、ブラック・コミュニティを代表するLAULの100周年を祝うガラにおいて、武藤総領事は、「米国の団結のための4つの柱」となる活動について発表しました。これらの取組みは、民主主義陣営として、米国の分断を緩和するためのささやかな取組として行うものです。


 
Ambassador Michael A. Lawson, President & CEO of the LAUL
and Consul General Akira Muto 
 
一つ目の柱として、総領事館としてこれまで行ってきたブラック・コミュニティとの連携事業“Japan Black LA Initiative”とブラック・コミュニティにおける日本語教育の推進事業についてです。
二つ目の柱は、ドミンゲスヒルズCA州立大学におけるジャパン・ジョブ・トレーニング(JJT)の取組です。この事業は、日本企業が講座等を通じて、社会の恵まれない層に対する機会を増加させる取組であり、ドミンゲスヒルズ州立大学と連携し、将来的に学生達の就業支援に結びつくような研究開発や製品開発のための新たなカリキュラムを立ち上げる予定です。
三つ目の柱としては、日本政府のカケハシ・プロジェクトのスキームによる若手アフリカ系アメリカ人グループの訪日をはじめとする青年交流です。
最後に、これらの活動が定着するためには、地域の団体間の交流が欠かせず、JANMやJACCC等の日系団体と“Japan & Black LA Initiative”が連携して様々なイベントを実施するという日系団体とブラック・コミュニティの協力の制度化の取組です。JACCCは本年からBronzeville Projectという日系人と黒人社会の関わり合いの歴史を紐解く2年越しのプロジェクトを実施します。日系人とアフリカ系アメリカ人は、戦後を含むリトル東京の長い歴史の中で相互に助け合い共存してきた歴史があり、これからもこの歴史に倣いコミュニティ間の友好を図っていきたいと思います。