令和3年春の叙勲

2021/10/18

デイビッド・ミキオ・ヤマハタ氏に対する叙勲伝達式

令和3年4月29日に令和3年春の叙勲受章者が発表され、当館管轄地域からはデイビッド・ミキオ・ヤマハタ氏が旭日単光章を受章されました。

ヤマハタ氏の叙勲伝達式は、令和3年10月13日(水)に行われました。新型コロナウイルス感染症の影響下、叙勲伝達式は、限られた人数のゲストの方をお招きし、総領事公邸にて行われました。
 
  

ヤマハタ氏は、昭和52年、ロサンゼルス市消防局(LAFD)に採用され、昭和60年に日系人初となるキャプテンに就任。平成23年にはLAFD125年間の歴史上、日系を含むアジア系として初となる同消防局本部副本部長に昇進し、日系のみならずアジア系米国人の地位向上に大きく貢献しました。
 
ヤマハタ氏は消防局本部キャプテン時代から日系コミュニティへの貢献に注力し、同消防局が展開する地域住民に向けた基本的な教育プログラムにも積極的に関与しました。同市消防局の代表として「小東京防犯協会」の月例ミーティングに参加し、災害危機管理対策の情報提供や、メンバーのオフィスにて治安改善の指導にあたるなど、様々な日系団体に対して常に惜しみなく消防の知識を広め、30年以上の長きにわたり消防のエキスパートとして日系コミュニティの防災、治安、着実な発展に縁の下の力持ちとして継続して貢献してきました。
 
同消防局本部副本部長時代には消防を通じた日本との国際協力にも積極的に取り組まれ、日本から派遣された調査団に対しても、ロサンゼルス市消防局の代表として業務内容の説明などを行い、日本の地方自治体の消防能力向上にも貢献しました。
 
ヤマハタ氏は平成27年、二世ウィーク財団の理事に、令和元年には同財団会長(二世週祭実行委員長)に就任。消火活動を行ってきた同氏らしく、日系社会を更に盛り上げる思いも込めて「ファイヤーアップ」を祭りのテーマに掲げ様々なプロモーションを展開しました。
 
とりわけ、令和元年7月ロサンゼルス・ドジャーズの「ドジャーズ・ジャパンナイト」において、同球団の前田健太投手やエンゼルス大谷翔平選手、テニスの大坂なおみ選手といった日本を代表するスポーツ選手が集まる中、同氏は観客に対して二世週祭への参加を呼び掛け、多くの人々に同祭を紹介しました。また、同年の二世週祭パレードへのエリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長の登場も実現させました。
 
令和2年の二世週祭はオンライン開催とせざるを得なくなった中、ヤマハタ氏は実行委員長を引き続き務め、持ち前のリーダーシップを発揮し、二世週祭のウェブサイトを一気に刷新した他、新たに今後の実行委員長の長期継承計画を作成する等、危機を好機に変えながら二世週祭の発展に引き続き大きく貢献されています。
 
ヤマハタ氏は平成25年の「在米日系人リーダー招聘プログラム」での初訪日をきっかけに以前にも増して積極的に日系団体活動に携わるようになりました。平成25年、消防局退官後はこれまでの経験を活かし、基本的な医療援助の提供や安全な犠牲者の救助方法、地震や津波が起きたときの心構えなどを様々な日系コミュニティ団体に直接出向き、指導しています。日米文化会館の理事としても年に一度行われる避難訓練の指導にあたっています。
 
ヤマハタ氏のLAFDにおいてアジア系アメリカ人としては最高位まで昇進した功績、そして日系コミュニティに対する惜しみないボランティア活動は日系人の福祉向上に大きく貢献し、日系人と日本との関係を深めることを通して日米関係の強化に貢献されています。