令和3年秋の叙勲 ブライアン・タケダ氏に対する叙勲伝達式

令和4年3月24日
令和3年11月3日に令和3年秋の叙勲受章者が発表され、当館管轄地域からはブライアン・タケダ氏旭日双光章を受章されました。
 
タケダ氏の叙勲伝達式は、令和4年3月17日(木)に開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響下、叙勲伝達式は、限られた人数のゲストの方をお招きし、総領事公邸にて行われました。

                                                               

 



ブライアン・タケダ氏の経歴・表彰理由は以下のとおりです。 
 
ブライアン・タケダ氏は、30年以上にわたり日系コミュニティで活発に活動されています。昭和61年よりパサディナ日系文化協会に所属し、日本文化の紹介及び日米の友好親善に多大な貢献をされました。また平成8年には自ら日系フェデレーションを設立し、創設者として地域内の日系コミュニティの連携・発展に寄与されました。 
 
パサディナ日系文化協会では会長を4期、合計8年務められ、会長としての任期中には弓道、太鼓、空手、生け花など、日本文化を学ぶプログラムの拡充に尽力されました。また、平成28年には、パサディナ日系文化協会内にミライ日本語学院を設立し、自ら学院長に就任しました。日本文化に関わるアクティビティを授業に組み込むなど工夫を凝らし、多くの生徒が長期にわたり学習を継続しており、日本文化及び日本語の普及に貢献されています。 
 
また、日系フェデレーションには、ロサンゼルス郡とオレンジ郡内にある17の日系関連団体が所属しており、同氏は有用な情報交換の場を積極的に設け、地域内の日系コミュニティの連携・発展に貢献されています。平成14年、同氏は、日系フェデレーション内にリーダーシップスキル養成プログラム「ライジングスター・ユースリーダーシッププログラム」を立ち上げ、現在に至るまで毎年25名前後、累計で約350名の高校生が参加しました。参加者は主に日系人で、ロサンゼルス地域内の日系コミュニティ内に重要なリーダーを輩出しています。 
 
また、同氏は平成14年よりパサディナ市姉妹都市委員会三島市分科委員会の役員を務められています。平成13年の訪日時に当時の三島市長と会談し、自らの提案で「パサディナ・三島友情青年交流プログラム」を設立、以降令和2年にパンデミックの影響で休止になるまで、三島市とパサディナ市の青年を毎年交互に派遣する事業を主催されました。このように、日米の若年層の交流の機会を長年にわたり創出し続け、日米の友好親善の促進に貢献されています。 

平成21年から平成24年の期間には、米日カウンシルにプログラム・ディレクターとして活動されました。平成23年の東日本大震災の被災地のための寄付金募金活動に尽力され、最終的に米日カウンシルとして合計で1万ドルの寄付を集め、日本のNGOに寄付し、被災地支援に貢献されました。