令和7年度外務大臣表彰
8月28日 (木)、外務省は令和7年度外務大臣表彰の受賞者を発表しました。当館管轄地域からは日本とアメリカ合衆国との相互理解の促進に貢献した下記の4人が受賞することとなりました。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。
各受章者の対日功績
ドリス・ハルミ・アサノ アリゾナ祭り運営委員会共同代表
ドリス・ハルミ・アサノ氏は、1984年に米国アリゾナ州にて「アリゾナ祭り」の発起人の一人として開催に携わり、翌年から運営委員会共同代表に就任、長年に亘り現地日系コミュニティと地域社会との友好親善に尽力されてきました。同祭りは、日本文化を紹介する祭りとして開催され、2日間に亘り日本食や太鼓、武道、茶道等の日本文化を紹介し、現在では日系コミュニティ、市政府、姉妹都市協会、JETROや当館等が関わり、11万人もの集客を誇る規模にまで成長し、現地における相互理解と友好親善の促進に貢献しています。
ゲリー・カワグチ 元日米文化会館副理事長
ゲリー・カワグチ氏は、2006年に米国にてカワグチ・キハラ・メモリアル基金の代表に就任され、主に日系人や日系人関連団体等への支援に尽力されてきました。日米文化会館、全米日系人博物館等への支援を通じて日系人の文化継承と歴史保存に努め、また日系人高齢者支援のため「敬老」の施設への支援や、次世代育成に取り組む「キズナ」の日本文化行事を支援するなど、日系人の地位向上に寄与されました。また、日米文化会館の副理事長、敬老の理事長を務め、日本文化普及や日系人支援にも貢献されました。
カズオ・ジョージ・スギモト 元敬老理事
カズオ・ジョージ・スギモト氏は、2007年に米国にて日系人高齢者の生活支援を行う団体「敬老」の理事に就任され、同団体において複数の委員を務められ、後継者の育成、高齢者の健康・福祉のためのプログラム研究、組織のコンプライアンス確保、高齢者及び介護者の生活の質(QOL)向上のために尽力し、米国で暮らす日本人・日系人高齢者の生活支援に長年貢献されてきました。また、日米文化会館、全米日系人博物館、二世ウィーク財団等、多くの日系団体の慈善活動に長年携わり、相互理解の促進と日系人の地位向上にも貢献されました。
キャサリン・ドイ・トッド 元日米文化会館理事長
キャサリン・ドイ・トッド氏は、1983年に日米文化会館の理事、2000年に理事長に就任し、長年に亘り日本文化の普及と日系人文化の継承に尽力されてきました。歌舞伎や文楽等を始めとする多様な日本文化プログラムを開催し、また日米関係強化への貢献者を表彰する「太平洋パイオニア賞」の表彰式典に日本の経団連会長や元駐日米国大使の招待を実現させる等、両国の友好親善に貢献。また判事として活躍する同人は、1977年に日系アメリカ人弁護士会の立ち上げにも携わり、日系人の地位向上にも貢献されました。