「日本食普及の親善大使」任命状授与式の開催
2019年5月22日,当館は,当地料理学校Sushi Chef Instituteにおいて,同料理学校のChief Instructor兼CEOを勤めるアンディ松田氏に対して「日本食普及の親善大使」の任命状の授与式を行いました。
本年3月に農林水産省より「日本食普及の親善大使」に任命されたアンディ松田氏に対して,松尾総領事代理から任命状及びバッジの授与を行いました。授与式には松田氏のご家族,生徒,及び関係者あわせて20名程度が集まりました。また,式典には当地日本酒メーカーHakutsuru Sake of Americaの齋藤学ジェネラル・マネージャーが来賓として訪れました。授与式当日は,料理学校の生徒達が卒業を控え,生徒達による寿司レストランのデモンストレーションが行われており,式典直前まで熱心な指導が行われていました。生徒達は卒業後,米国国内ばかりでなく,世界中で料理人として活躍することが見込まれるとのことです。
松田氏は寿司料理人として米国において約40年活躍され,2002年にはSushi Chef Instituteを創設されました。以来,多くの熱心な生徒達が寿司料理人としての知識や技術を身につけ,卒業生の数は1,500人を超え,世界中で日本食普及のため活躍されているとのことです。2018年には,クルーズ船大手ホーランド・アメリカ・ラインでカリナリー・カウンシルのメンバーに就任され,寿司料理人として料理を振る舞うほか,日本産食材の素晴らしさをクルーズ船のシェフ達に伝えています。
松尾総領事代理から松田氏に対して,「日本食普及の親善大使」への任命について心よりお祝いを述べるとともに,ジャパン・ハウスを含む政府・総領事館の行う日本食文化や日本産食材の普及の取組に向けて,松田氏の知識や技術を発揮され,継続的に協力されていくことを願っている旨祝辞を述べました。
これに対して,アンディ松田氏からは,以下のように挨拶がありました。
「世界中からSushi Chef Instituteを訪れる生徒達に対して,持てる全ての知識や技術を伝えるという私の努力は,これまでも,そしてこれからも変わることはありません。生徒達は,Sushi Chef Instituteに来ることで,おいしく,美しく,そして健康的な寿司を作ることができるようになると信じています。当地において広く普及している日本産食材は,寿司をはじめとする日本料理ばかりでなく,ここ米国の食文化を支える上でとても重要なものです。日本食文化の普及や日本産食材の輸出促進に,今後とも全力を傾けて参りたいと思います。