「ロサンゼルス地域の火災からの復興における女性の視点」を開催

令和7年3月28日

3月19日、当館は、全米日系人博物館(JANM)の協力を得て、ロサンゼルス地域の広範囲に影響をおよぼしている本年の山火事、そして自然災害への備えと対応における女性の役割について考察をするパネルディスカッション「ロサンゼルス地域の火災からの復興における女性の視点」を開催しました。

パネルディスカッションでは、JANMのチーフ・インパクト・オフィサーであるケニオン・マエダ氏がモデレーターを務め、米国赤十字社ロサンゼルス支部のジョアン・ノウリン地域代表、リトル東京コミュニティ・カウンシルのクリスティン・フクシマ事務局長、特定非営利活動法人こまちぷらすの森祐美子理事長がパネリストを務めました。

司会を務めたJANMのミア・ラッセル特別イニシアチブ・ディレクターがJANMを代表して挨拶した後、ロサンゼルス郡消防局(LACFD)のアルバート・ヤナギサワ地域リスク削減部長と曽根総領事が歓迎の挨拶を述べました。

パネリストは、地域、国、世界レベルでの災害への備えと復興について、それぞれの経験を話しました。ノウリン氏は、大規模対応時の赤十字社の専門的知見について触れつつ、地域コミュニティへの関与が重要な役割を果たす点を強調しました。フクシマ氏は、新型コロナウイルスの世界的流行や当地の山火事の例を挙げながら、危機に際して迅速に対応できる日系コミュニティの強みを強調しました。オンラインで参加した森氏は、コミュニティ・カフェの設立、リビングラボでの避難所運営ワークショップ開催、300年の歴史を持つ地元の祭りに女性や社会から疎外されたコミュニティが参加できるようにすることで防災につなげる事例等を紹介しました。

パネリストはまた、米国赤十字社の創設者、ロサンゼルス地域の公選議員や日系コミュニティにおけるリーダーの多くが女性である点に触れつつ、日本における防災や災害対応計画において高まる女性の声の影響についても考察しました。 

プログラム終了後、参加者は、Kubota Sake USA, Inc.の日本酒、Morinaga Nutritional Foods, Inc.の豆腐デザートの協賛を含む、日本食を楽しみ、交流を深めました。

 

 

 
集合写真



曽根総領事



アルバート・ヤナギサワ・ロサンゼルス郡消防局(LACFD)部長



パネルディスカッションの様子