令和7年度外務大臣表彰(カズオ・ジョージ・スギモト氏、キャサリン・ドイ・トッド氏、ゲリー・カワグチ氏)表彰式

令和7年12月5日
令和7年8月28日、外務省は、令和7年度外務大臣表彰の受賞者を発表しました。在ロサンゼルス日本国総領事館管轄区域関係者では、南カリフォルニアから3名、アリゾナから1名が受賞しました。これを受け、当館は、令和7年12月3日(水)、総領事公邸にて、南カリフォルニアで受賞されたカズオ・ジョージ・スギモト氏、キャサリン・ドイ・トッド氏及びゲリー・カワグチ氏の3名に対し、令和7年度外務大臣表彰の表彰状を授与しました。 

 外務大臣表彰は、国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する日本国民の理解と支持を一層深めることを目的としています。受賞者3名の表彰理由は以下のとおりです。 

カズオ・ジョージ・スギモト氏(令和7年10月12日ご逝去)は、2007年に米国にて日系人高齢者の生活支援を行う団体「敬老」の理事に就任され、同団体において複数の委員を務められ、後継者の育成、高齢者の健康・福祉のためのプログラム研究、組織のコンプライアンス確保、高齢者及び介護者の生活の質(QOL)向上のために尽力し、米国で暮らす日本人・日系人高齢者の生活支援に長年貢献されてきました。また、日米文化会館、全米日系人博物館、二世ウィーク財団等、多くの日系団体の慈善活動に長年携わり、相互理解の促進と日系人の地位向上にも貢献されました。 

キャサリン・ドイ・トッド氏は、1983年に日米文化会館の理事、2000年に理事長に就任し、長年に亘り日本文化の普及と日系人文化の継承に尽力されてきました。歌舞伎や文楽等を始めとする多様な日本文化プログラムを開催し、また日米関係強化への貢献者を表彰する「太平洋パイオニア賞」の表彰式典に日本の経団連会長や元駐日米国大使の招待を実現させる等、両国の友好親善に貢献。また判事として活躍する同人は、1977年に日系アメリカ人弁護士会の立ち上げにも携わり、日系人の地位向上にも貢献されました。 

ゲリー・カワグチ氏は、2006年に米国にてカワグチ・キハラ・メモリアル基金の代表に就任され、主に日系人や日系人関連団体等への支援に尽力されてきました。日米文化会館、全米日系人博物館等への支援を通じて日系人の文化継承と歴史保存に努め、また日系人高齢者支援のため「敬老」の施設への支援や、次世代育成に取り組む「キズナ」の日本文化行事を支援するなど、日系人の地位向上に寄与されました。また、日米文化会館の副理事長、敬老の理事長を務め、日本文化普及や日系人支援にも貢献されました。 

スギモト氏、ドイ・トッド氏、カワグチ氏の、日本と米国の相互理解促進への貢献を称え、この度外務大臣表彰授賞の運びとなりました。