日-カリフォルニア州グリーン海運回廊シンポジウムの開催

令和5年10月24日
10月20日、ロサンゼルス港湾局にて、今年3月に訪日したカリフォルニア州クナラカス副知事の経済ミッションの主要な成果の一つである日本の国土交通省とカリフォルニア州運輸局(CALSTA)との間で結ばれたLOI(Letter of Intent)に基づく、更なる相互の協力と日系企業によるカリフォルニア州港湾での具体的事業の進展等について議論するシンポジウムを開催しました。

本件に先立ち前日の19日にはオークランド港及びロングビーチ港と横浜港が脱炭素に関する相互協力についてLOIを結び、日本とカリフォルニア州との協力についてまた一つ連携が強化されました。

シンポジウム冒頭にはシンポジウム開催にあたって当館曽根総領事より、気候変動を始めとする環境規制について先進的な取り組みを進めるカリフォルニア州において日系企業の果たす役割が大きくなっている点や今月発表された連邦政府から発表された12億ドルの水素ハブ設置に関するカリフォルニア州への補助金に触れ、とりわけ水素技術について日本と協力する重要性について発信しました。

シンポジウムでは、日本の国土交通省から日米での脱炭素港湾の共通の制度設計の必要性について提案がされた他カリフォルニアの4港(ロサンゼルス港、ロングビーチ港、オークランド港、ヒューネーメ港)及び日本の4港(神戸港、名古屋港、東京港、横浜港)の港湾局長等から、環境に配慮した海運分野の協定を結び、港湾からの温室効果ガス排出を削減する取組みについて直接報告がなされ、具体的な取り組みとして日系企業の具体的な技術協力、実証事業の取り組みについて日本水素フォーラム、日本郵船、豊田通商アメリカ、北米トヨタ等から紹介されました。

シンポジウムのアーカイブ動画::
Japan-California port decarbonization & green shipping corridor symposium(October 20, 2023)
https://www.youtube.com/live/_Hqby_yg7OU?si=uts3rPS6dvGgnnM5

 
曽根総領事 挨拶 日米関係者120名で満席となった会場
在米日系企業代表 日本水素フォーラム(JH2F)議長 横尾氏 曽根総領事とオミシャキン運輸長官
日-カリフォルニア州の港湾登壇者(左から神戸港:松木港湾副局長、
横浜港:石川副局長、東京港:片寄技監、
ロサンゼルス港:セロカ局長、ロングビーチ港:コルデロ局長、
名古屋港:鎌田管理組合専任副管理者、
オークランド港:ワン局長、ヒューニメ港:デカス局長)
北米トヨタ施設視察や船上視察の様子