冨田大使の南カリフォルニア訪問

2021/7/2
冨田浩司駐米特命全権大使は2021年6月16日から18日南カリフォルニアを訪問し、ニクソン・ライブラリーでの沖縄返還協定署名50周年記念行事にて基調講演を行った他,パシフィック・カウンシルとの意見交換,リトル東京(全米日系人博物館,ゴー・フォー・ブローク記念碑,日米文化会館,テラサキ武道館)やジャパン・ハウスを視察し,西大和学園を訪問しました。
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この機に,冨田大使は武藤総領事とともにロサンゼルス港を訪れ,昨今当地で注目される水素技術について強みを有する日系企業と意見交換も行い,当地における日系企業の取り組みを視察されました。その概要は以下のとおりです。

LA港ではジーン・セロカ港湾局長から表敬を受け、ここ数ヶ月の史上最大規模のコンテナ取扱い状況となっているLA港の現状について説明を受けました。ロサンゼルス市はクリーンエネルギー分野における政策として2030年までに80%の再生可能エネルギー利用、2035年までに100%の脱炭素を目標に掲げており,ロサンゼルス港湾当局は2030年までに港湾機械を、2035年までにトラックをそれぞれゼロエミッション化することに取り組んでいることについて説明があり,冨田大使には関心をもってお聞き頂きました。

当日参加した日系企業からは冨田大使,セロカ局長,当館武藤総領事へ以下,説明が行われました。
  • トヨタ自動車:ロサンゼルス港等と協力の上,燃料電池を搭載した大型商用トラックを共同開発し,同港へのトラックの納入を実施。
  • 豊田通商株式会社:NEDOの調査事業の採択を受け,港湾機材動力源の水素燃料電池化と水素地産地消モデルの実現可能性調査を来年3月の間で実施。
  • 長州産業株式会社:同港の排ガス処理機械への動力として燃料電池の供給について検討。
  • 株式会社三井E&S(Paceco Corp.):ロサンゼルス港における燃料電池ガントリークレーンの導入に向けた検討。
意見交換の締めくくりとして,セロカ局長より水素を含めたLA港の先進的な取り組みを全米に広げるため連邦政府レベルでの働きかけの要請があり,冨田大使も同旨について協力して進める意向が示されました。

企業との意見交換後,水素バリューチェーン実現のための港湾機械等を見学し、水素ステーションやトヨタR&Dを訪問し、水素トラック技術の発展について説明を受けるとともに、簡易デモの見学、水素トラックへの試乗を行いました。
同港は、姉妹港関係にある名古屋港と搬出入貨物のデジタル化等の協力のためのMOUを締結するなど、今後も更なる日系企業の投資・取組が期待されているとともに,日系企業が同港を中心に水素関連技術をリードしており、クリーンエネルギー分野における日米協力のモデルケースの1つとなっています。
 
 
LA港での日系企業との意見交換後の記念撮影 冨田大使水素トラックの試乗の様子
 
冨田大使LA港視察の様子